引用文献リスト作成の自動化 の履歴(No.2)
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- 1 (2023-03-09 (木) 22:34:04)
- 2 (2023-03-09 (木) 22:38:40)
- 3 (2023-03-10 (金) 10:07:55)
- 4 (2023-03-10 (金) 15:32:45)
- 5 (2023-03-11 (土) 18:40:15)
引用文献リストの作成†
論文のための引用文献リストを逐一作成するのはなかなか面倒なものです。
近年,論文にDOI(Digital Object Identifer)を付与することが一般的となりました。
これにより論文の書誌情報にアクセスすることが容易になりました。
DOIを入力するとAPAフォーマットで書誌情報をまとめてくれるサービスも複数あります。
しかし,引用文献リストを作成する際に一つひとつ入力するのは手間がかかります。
また,最終的にはWordで原稿を作成することが多いので,画面に表示されるだけではここでももうひと手間かかります。
そこで,DOIのリストを読み込んで,Word形式で文献リストを出力するRの関数を作成してみました。
- APAフォーマットとJPAフォーマット(日本心理学会)に準拠しています(他の形式には対応していません)。
listmakerのファイル†
下のアイコンをクリックして保存してください。
listmakerの使用方法†
以下では,Rをインストール済みであることを前提にしています。
listmakerの動作には,rjsonパッケージとofficerが必要です。
これらのパッケージを導入していない場合,ネットワークが使える状態であればファイル読み込み時に自動的にインストールします。
1.関数のセット†
listmakerのファイルをRに読み込みます。
あらかじめファイルをダウンロードして,使用しているコンピュータに保存しておいてください。
- Rを起動します。
- Rのメニューバーから「ファイル」をクリックします。
- 現れたメニューの中から「Rコードのソースを読み込み」をクリックします。
- ファイルの選択画面になるので,listmakerのファイルを選んで「開く」をクリックします。
→Rのコンソールに「source("C:〜」といったコードが表示されます。特にエラーメッセージなどが出なければ,読み込み成功です。
2.データファイルの作成†
DOIを並べたCSVファイルを用意してください。
- 一行目はヘッダにしてください(任意の文字列)。この行はDOIとしては参照されません。
- 一列目にDOIをまとめてください。二列目以降の情報は参照されません。
3.関数の実行†
1. Rのコンソールに以下のコードを入力します。
> listmaker()
すると,ファイル選択ダイアログが立ち上がります。
よくRやRstudioのウィンドウの下に潜り込んでいるので注意してください。
2. ファイルを指定します。
ダイアログから先ほど作成したDOI情報を含むCSVファイルを選択してください。
しばらく待つと,CSVファイルと同じディレクトリにWord形式(docx)のファイルが出力されます。
ルーラーは操作していないので,出力後に手動で設定してください。
オプション機能†
日本語文献を日本語で引用したいとき(日本語論文用の文献リストを作成したいとき)は以下のようにオプションを指定してください。
> listmaker(jp = T)
他に,以下のオプションを指定できます。
- font.size……数値を指定すると,出力のフォントサイズが変更されます。
- font.family……英語文献のフォントを指定します(Rから参照できるフォント名にすること)。
- font.familyJ……日本語文献のフォントを指定します(Rから参照できるフォント名にすること)。
注意†
作成された引用文献リストは,多くの場合完全なものではありません。目視で十分に確認することをお勧めします。
- タイトル,サブタイトルの一文字目のみが大文字になります。二文字目以降は固有名詞でも小文字になります。
このプログラムは,CrossrefとJapan Link CenterのAPIにアクセスして情報を取得しています。
- これらのサービスが利用できない条件では動作しません(ネットワークが利用できない,サービスがメンテナンス中であるなど)。
- これらのサービスから取得できない情報は利用できません(書籍の情報,一部の文献のサブタイトルなど)。
使用条件†
- listmakerは自由にご利用ください。
- listmakerの使用によって生じるいかなる結果に関しても作成者は責任を負いかねますのでご了承ください。