ANOVA君/多標本球面性への対応 をテンプレートにして作成 - 井関龍太のページ
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ANOVA君/多標本球面性への対応
をテンプレートにして作成
開始行:
*&color(#6A5ACD){各種球面性検定の違い}; [#ia0727cf]
分散分析における球面性検定といえば,&color(darkorchid){''...
しかし,球面性検定はMauchlyの球面性検定に限られるわけでは...
[[ANOVA君]](anovakun 4.0.0以降)では,以下の球面性検定を...
**&color(#000080){Mauchlyの球面性検定}; [#vdd86c8e]
分散分析における球面性の仮定を検討する手段として最も一般...
**&color(#000080){Mendozaの多標本球面性検定}; [#v8fd252e]
多標本球面性の仮定を検討するための尤度比検定です(Mendoza...
Mauchlyの検定の多標本球面性への拡張版に当たります。
**&color(#000080){Harrisの多標本球面性検定}; [#wd0a6809]
多標本球面性の仮定を検討するための効率得点検定(efficient ...
*&color(#6A5ACD){どの球面性検定を使うか}; [#rf5d2499]
ANOVA君は,デフォルトでは,&color(darkorchid){''Mendozaの...
このように設定した理由としては,Mendozaの検定は&color(dar...
また,Mendozaの検定は,被験者内計画に適用したときにMauchl...
ただし,Mendozaの検定は,計算途中の中間結果が極めて大きい...
このことには計算途中で値を対数に変換することで対応してい...
計算不能になった場合には,ANOVA君は“NA”と出力します。
このような場合には,他の球面性検定を用いると解が得られる...
その際,被験者内計画のデータであればMauchlyの球面性検定,...
また,被験者内計画でも,統計量としてMendozaのλ*ではなく,...
被験者内のデータの場合,2つの検定の間で近似カイ二乗値は...
一般に,λ*はWよりもずっと小さい値を取る傾向があるようです。
Harrisのh_hatは,もともと,誤差項の自由度の修正値として考...
Cornell et al.(1992)は,Mauchlyの検定を含む8種類の球面...
Harrisの検定はこのJohn-Sugiura-Nagaoの検定の多標本球面性...
Kirk(2013)は,Cornell et al.(1992)の結果に基づいてHar...
*&color(#6A5ACD){多標本球面性の仮定が成り立たないとき}; [...
被験者内計画で球面性の仮定が成り立たないときは,&color(da...
では,混合要因計画で多標本球面性の仮定が成り立たないとき...
対処法は,分析しようとしているデータが釣り合い型計画であ...
&color(darkorchid){''釣り合い型計画''};の場合は,群ごとの...
ANOVA君でεによる調整を指定した場合には(gg,hf,autoオプ...
しかし,&color(darkorchid){''非釣り合い型計画''};の場合に...
Keselman et al.(2001)は,このような場合のための4つの対...
具体的には,(1)Huynhの近似F検定,(2)混合モデル,(...
これら4つの方法にはそれぞれ一長一短があり,どれを使えば...
しかし,同様の主旨で,より紙幅の少ないKeselman(1998)で...
フィフティ・フィフティで,選択肢は2つになりました。
Keselmanはどちらを推奨しているのでしょうか。
**&color(#000080){Huynhの改良版一般近似検定}; [#j1783211]
Huynhの近似F検定,&color(darkorchid){''改良版一般近似検定...
この方法では,まず,検定の際の自由度として,データから推...
εによる調整ではもとの自由度にεをかけ算していましたが,IGA...
さらに,F値にも調整を行います(εによる調整では,F値自体は...
この場合は,調整値(b^,c^;それぞれ,主効果と交互作用の...
以上の手続きで多標本球面性への対策としては十分なのですが...
IGAによる自由度の調整は,自由度を低くすることで多標本球面...
そのため,データが多標本球面性の仮定から外れているほど自...
例えば,あるデータでは,もとの自由度(3, 81)を調整すると...
81もあった誤差項の自由度が14.4になってしまっています。
このように,IGAを使うとがっかりするほど検出力が低くなるこ...
**&color(#000080){Welch-James法}; [#o68b49df]
一方,&color(darkorchid){''Welch-James法''};ですが,こち...
その特徴はMANOVAのそれと同じです。
すなわち,適切にタイプⅠエラーを制御するために,そもそも球...
理論的にはMANOVAの方がANOVAよりも優れている(球面性を仮定...
ただし,MANOVAは,ANOVAに比べると,標本数を多く必要としま...
最低でもすべての要因の水準数の積の値だけの標本数がなけれ...
また,上の条件を満たしていたとしても,経験的には,20程度...
Welch-James法もこれらの特徴を引き継いでいます。
**&color(#000080){手法の評価}; [#h1961990]
Keselman(1998)は,検出力の観点から見て,IGAよりもWelch-...
十分な標本数があれば,Welch-James法はIGAに比べて60%以上...
ただ,これはWelch-James法の検出力が高いからというよりは,...
Welch-James法自体は通常のMANOVAと同じかそれに少し劣るくら...
**&color(#000080){ANOVA君の仕様}; [#qac47ca2]
以上のようなあれこれがあるのですが,結局のところ,ANOVA君...
IGAは通常の球面性の仮定が破れた場合のεによる修正のアプロ...
MANOVAについては,単純主効果の検定,多重比較との連携の仕...
ちなみに,Rで(通常の)MANOVAを行いたい場合には,manova関...
IGA(とCIGA)は検出力は低いですが,多標本球面性の仮定が破...
(タイプⅡエラー率は高いかもしれませんが……。)
なお,IGAはHuynh-Feldtのイプシロンとの連続性が高い手法で...
これを修正したのがAlgina-LecoutreのCIGAです。
つまり,修正前のHuynh-Feldtのイプシロンに対応するのがIGA...
そこで,非釣り合い型計画のデータで多変量球面性からの逸脱...
*&color(#6A5ACD){文献}; [#l33b7486]
千野直仁 (1994). 反復測度デザイン概説-その2-球形検定と...
Cornell, J. E., Young, D. M., Seaman, S. L., & Kirk, R. E...
Harris, P. (1984). An alternative test for multisample sp...
Huynh, H. (1978). Some approximate tests for repeated mea...
Keselman. H. J. (1998). Testing treatment effects in repe...
Keselman, H. J., Algina, J., & Kowalchuk, R. K. (2001). T...
Keselman, H. J., Keselman, J. C., & Lix, L. M. (1995). Th...
Keselman, J. C., & Keselman, H. J. (1990). Analysing unba...
Kirk, R. E. (2013). '''Experimental design: Procedures fo...
Mendoza, J. L. (1980). A significance test for multisampl...
終了行:
*&color(#6A5ACD){各種球面性検定の違い}; [#ia0727cf]
分散分析における球面性検定といえば,&color(darkorchid){''...
しかし,球面性検定はMauchlyの球面性検定に限られるわけでは...
[[ANOVA君]](anovakun 4.0.0以降)では,以下の球面性検定を...
**&color(#000080){Mauchlyの球面性検定}; [#vdd86c8e]
分散分析における球面性の仮定を検討する手段として最も一般...
**&color(#000080){Mendozaの多標本球面性検定}; [#v8fd252e]
多標本球面性の仮定を検討するための尤度比検定です(Mendoza...
Mauchlyの検定の多標本球面性への拡張版に当たります。
**&color(#000080){Harrisの多標本球面性検定}; [#wd0a6809]
多標本球面性の仮定を検討するための効率得点検定(efficient ...
*&color(#6A5ACD){どの球面性検定を使うか}; [#rf5d2499]
ANOVA君は,デフォルトでは,&color(darkorchid){''Mendozaの...
このように設定した理由としては,Mendozaの検定は&color(dar...
また,Mendozaの検定は,被験者内計画に適用したときにMauchl...
ただし,Mendozaの検定は,計算途中の中間結果が極めて大きい...
このことには計算途中で値を対数に変換することで対応してい...
計算不能になった場合には,ANOVA君は“NA”と出力します。
このような場合には,他の球面性検定を用いると解が得られる...
その際,被験者内計画のデータであればMauchlyの球面性検定,...
また,被験者内計画でも,統計量としてMendozaのλ*ではなく,...
被験者内のデータの場合,2つの検定の間で近似カイ二乗値は...
一般に,λ*はWよりもずっと小さい値を取る傾向があるようです。
Harrisのh_hatは,もともと,誤差項の自由度の修正値として考...
Cornell et al.(1992)は,Mauchlyの検定を含む8種類の球面...
Harrisの検定はこのJohn-Sugiura-Nagaoの検定の多標本球面性...
Kirk(2013)は,Cornell et al.(1992)の結果に基づいてHar...
*&color(#6A5ACD){多標本球面性の仮定が成り立たないとき}; [...
被験者内計画で球面性の仮定が成り立たないときは,&color(da...
では,混合要因計画で多標本球面性の仮定が成り立たないとき...
対処法は,分析しようとしているデータが釣り合い型計画であ...
&color(darkorchid){''釣り合い型計画''};の場合は,群ごとの...
ANOVA君でεによる調整を指定した場合には(gg,hf,autoオプ...
しかし,&color(darkorchid){''非釣り合い型計画''};の場合に...
Keselman et al.(2001)は,このような場合のための4つの対...
具体的には,(1)Huynhの近似F検定,(2)混合モデル,(...
これら4つの方法にはそれぞれ一長一短があり,どれを使えば...
しかし,同様の主旨で,より紙幅の少ないKeselman(1998)で...
フィフティ・フィフティで,選択肢は2つになりました。
Keselmanはどちらを推奨しているのでしょうか。
**&color(#000080){Huynhの改良版一般近似検定}; [#j1783211]
Huynhの近似F検定,&color(darkorchid){''改良版一般近似検定...
この方法では,まず,検定の際の自由度として,データから推...
εによる調整ではもとの自由度にεをかけ算していましたが,IGA...
さらに,F値にも調整を行います(εによる調整では,F値自体は...
この場合は,調整値(b^,c^;それぞれ,主効果と交互作用の...
以上の手続きで多標本球面性への対策としては十分なのですが...
IGAによる自由度の調整は,自由度を低くすることで多標本球面...
そのため,データが多標本球面性の仮定から外れているほど自...
例えば,あるデータでは,もとの自由度(3, 81)を調整すると...
81もあった誤差項の自由度が14.4になってしまっています。
このように,IGAを使うとがっかりするほど検出力が低くなるこ...
**&color(#000080){Welch-James法}; [#o68b49df]
一方,&color(darkorchid){''Welch-James法''};ですが,こち...
その特徴はMANOVAのそれと同じです。
すなわち,適切にタイプⅠエラーを制御するために,そもそも球...
理論的にはMANOVAの方がANOVAよりも優れている(球面性を仮定...
ただし,MANOVAは,ANOVAに比べると,標本数を多く必要としま...
最低でもすべての要因の水準数の積の値だけの標本数がなけれ...
また,上の条件を満たしていたとしても,経験的には,20程度...
Welch-James法もこれらの特徴を引き継いでいます。
**&color(#000080){手法の評価}; [#h1961990]
Keselman(1998)は,検出力の観点から見て,IGAよりもWelch-...
十分な標本数があれば,Welch-James法はIGAに比べて60%以上...
ただ,これはWelch-James法の検出力が高いからというよりは,...
Welch-James法自体は通常のMANOVAと同じかそれに少し劣るくら...
**&color(#000080){ANOVA君の仕様}; [#qac47ca2]
以上のようなあれこれがあるのですが,結局のところ,ANOVA君...
IGAは通常の球面性の仮定が破れた場合のεによる修正のアプロ...
MANOVAについては,単純主効果の検定,多重比較との連携の仕...
ちなみに,Rで(通常の)MANOVAを行いたい場合には,manova関...
IGA(とCIGA)は検出力は低いですが,多標本球面性の仮定が破...
(タイプⅡエラー率は高いかもしれませんが……。)
なお,IGAはHuynh-Feldtのイプシロンとの連続性が高い手法で...
これを修正したのがAlgina-LecoutreのCIGAです。
つまり,修正前のHuynh-Feldtのイプシロンに対応するのがIGA...
そこで,非釣り合い型計画のデータで多変量球面性からの逸脱...
*&color(#6A5ACD){文献}; [#l33b7486]
千野直仁 (1994). 反復測度デザイン概説-その2-球形検定と...
Cornell, J. E., Young, D. M., Seaman, S. L., & Kirk, R. E...
Harris, P. (1984). An alternative test for multisample sp...
Huynh, H. (1978). Some approximate tests for repeated mea...
Keselman. H. J. (1998). Testing treatment effects in repe...
Keselman, H. J., Algina, J., & Kowalchuk, R. K. (2001). T...
Keselman, H. J., Keselman, J. C., & Lix, L. M. (1995). Th...
Keselman, J. C., & Keselman, H. J. (1990). Analysing unba...
Kirk, R. E. (2013). '''Experimental design: Procedures fo...
Mendoza, J. L. (1980). A significance test for multisampl...
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