ANOVA君/多重比較の方法 をテンプレートにして作成 - 井関龍太のページ
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ANOVA君/多重比較の方法
をテンプレートにして作成
開始行:
*&color(#6A5ACD){Bonferroniの方法とその改良版の方法}; [#k...
多重比較には様々な方法がありますが,その中でも,Bonferron...
しかし,検出力を改善した改良版の方法について触れた日本語...
ここでは,Bonferroniの方法とその改良版の方法について(特...
ANOVA君では,これらの改良版の方法を採用しています。
なお,ここで述べる方法は,入戸野(2004)でも紹介されてい...
また,永田・吉田(1997)では,くわしい解説とともに,計算...
さらなる詳細については,これらの文献を参照してください。
**&color(#000080){Bonferroniの方法}; [#b8a7e65b]
ここで紹介する多重比較の方法の中では,最も有名なものであ...
&color(darkorchid){''Bonferroniの方法''};では,有意水準を...
比較したい平均値の数をmとし,すべての組み合わせについて...
例えば,比較したい平均値の数が3個(m=3)なら仮説の数...
この仮説の数で有意水準を割ります(α/k;有意水準を5%に...
この調整後の有意水準を適用することで,ファミリーワイズの...
ただし,よく知られている通り,この方法では検出力がかなり...
そこで,この欠点を改善したのが以下の方法です。
(ちなみに,ANOVA君では,Bonferroniの方法による多重比較は...
**&color(#000080){Holmの方法}; [#f10496c9]
Bonferroniの方法をステップダウン方式にすることで,検出力...
この方法は,&color(darkorchid){''SRB(Sequentially Reject...
手順は,以下の通りです。
+すべての比較について検定統計量(tなど)を計算し,p値を...
+p値の低い順に仮説を並べる(以下,カッコ内はm=4の場合...
+p値の最も小さい比較において,Bonferroniと同じ基準で検定...
+3.の検定が有意であった場合,検定する仮説の数が1つ減った...
+以下,同様にp値の小さい順に進み,1つずつ分母を減らして...
この方法を用いると,検出力はかなり向上します。
しかも,ファミリーワイズのタイプⅠエラー率は,やはり設定し...
しかし,次の方法を用いることで,さらに検出力を上げること...
**&color(#000080){Shafferの方法}; [#accf6195]
Shafferの方法は,Holmの方法をさらに改良したもので,&color...
手順は,Holmの方法とほとんど同じですが,調整に用いる分母...
Holmの方法では,ステップが進むにつれて1つずつ仮説の数を...
しかし,仮定の置きかたによっては,仮説の数はステップにつ...
例えば,m=4で,各平均をμ1,μ2,μ3,μ4と表すとします。
6個の帰無仮説は,μ1=μ2,μ1=μ3,μ1=μ4,μ2=μ3,μ2=μ4...
この中で,まず,μ3=μ4という仮説が棄却されたとします(μ3≠...
このとき,単純に見れば残りの仮説は5つです。
しかし,μ3≠μ4が成り立っているとしたら,論理的には,この後...
そうすると,論理的に同時に成り立ちうる仮説の数はもっと少...
Shafferの方法は,このような論理に基づいて,論理的に真であ...
このため,Holmの方法よりも検出力が高くなります。
ただし,この残りの仮説の数を正確に計算する方法は,複雑で...
そこで,Holland & Copenhaver(1987)は,各ステップごとの...
この表を使えば,簡単にShafferの方法を行うことができます。
表によった場合,若干検出力は下がりますが(任意のパターン...
(ANOVA君(version 3.2.0以降)は,Rasmussen(1993)のアル...
ただし,Holmの方法と違い,仮説間の論理的関係性を仮定して...
**&color(#000080){Holland-Copenhaverの方法}; [#c2bc4289]
&color(darkorchid){''Holland-Copenhaverの方法''};は,論文...
(ややこしいので,ANOVA君の出力では,この方法を使ったとき...
この方法では,有意水準を調整するときの式をα/kではなく,...
kの部分は,Shafferの方法と同じ,論理的関係の見地から見た...
この方法は,Sidakの不等式に基づいているため,反復測定デー...
永田・吉田(1997)は,以下のように述べています。
>「各群のデータが独立である通常の1元配置デザインにおいて...
さらに,この少し後の文章では,次のように述べています。
>「一方,各群のデータが相関をもっているような場合について...
反復測定データは,各群に相関があると想定されるデータです。
また,ここでいう章とは,「第6章 ボンフェローニ法と関連...
したがって,永田・吉田(1997)にしたがうならば,反復測定...
**&color(#000080){Bonferroniと改良版の方法のまとめ}; [#rb...
上の4つの方法のm=4の場合の各ステップの有意水準を並べ...
|COLOR(navy):BGCOLOR(lightgray):CENTER:''ステップ数''|COL...
|CENTER:1|CENTER:0.00833|CENTER:0.00833|CENTER:0.00833|CE...
|CENTER:2|CENTER:0.00833|CENTER:0.01000|CENTER:0.01667|CE...
|CENTER:3|CENTER:0.00833|CENTER:0.01250|CENTER:0.01667|CE...
|CENTER:4|CENTER:0.00833|CENTER:0.01667|CENTER:0.01667|CE...
|CENTER:5|CENTER:0.00833|CENTER:0.02500|CENTER:0.02500|CE...
|CENTER:6|CENTER:0.00833|CENTER:0.05000|CENTER:0.05000|CE...
BonferroniからHolm,Shafferと進むにつれて有意水準の値が全...
ただし,ShafferとHolland-Copenhaverの間までくると,有意水...
ちなみに,ステップ数(=考慮する仮説の数)が多くなるほど...
(ANOVA君では,「criteria」オプションを選択すると,各ステ...
また,Shafferの方法は,実はさらに検出力を高めることができ...
分散分析で主効果(または,単純主効果)が有意であった場合...
つまり,主効果が有意であったからには,論理的には,仮説間...
このことから,分散分析での有意性を条件とした場合には,Sha...
例えば,上の表では,ステップ1の「0.00833」をステップ2の...
ただし,主効果(単純主効果)が有意な場合にのみ多重比較を...
(ANOVA君では,「fs1」オプションを指定することで,この方...
この修正版のShafferの方法を用いると,面白いことに気づきま...
m=3の場合,もともと,Shafferの方法における残りの仮説の...
このとき,くだんの方法を用いると,ステップ1の基準をステ...
すると,m=3の場合,修正版のShafferの方法による有意水準...
したがって,実質的にLSD法を行っているのとほぼ同じことにな...
これでタイプⅠエラー率がコントロールできているというのは不...
おそらく,この場合には,LSD法を3水準の比較のときに主効果...
そのように考えると,この修正版のShafferの方法は,本当にぎ...
なお,このページで述べた手続きは,いずれも「すべての平均...
Bonferroniの方法(と改良版の方法)の使用は,このような場...
最初から検討したい仮説が決まっていれば,その数が比較した...
例えば,μ1,μ2,μ3があるのに対して,検討したい帰無仮説は...
Bonferroni及び関連する方法は,どちらかといえば,このよう...
(ANOVA君は,検討している要因に含まれるすべての水準間の差...
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Donoghue, J. R. (2004). Implementing Shaffer's multiple c...
広津千尋 (2003). 多重比較法と多重決定方式. 竹内啓・広津千...
Holland, B. S., & Copenhaver, M. D. (1987). An improved s...
永田靖・吉田道弘 (1997). 統計的多重比較法の基礎. サイエン...
入戸野宏 (2004). 心理生理学データの分散分析. 生理心理学と...
Rasmussen, J. L. (1993). Algorithm for Shaffer's multiple...
Shaffer, J. P. (1986). Modified sequentially rejective mu...
終了行:
*&color(#6A5ACD){Bonferroniの方法とその改良版の方法}; [#k...
多重比較には様々な方法がありますが,その中でも,Bonferron...
しかし,検出力を改善した改良版の方法について触れた日本語...
ここでは,Bonferroniの方法とその改良版の方法について(特...
ANOVA君では,これらの改良版の方法を採用しています。
なお,ここで述べる方法は,入戸野(2004)でも紹介されてい...
また,永田・吉田(1997)では,くわしい解説とともに,計算...
さらなる詳細については,これらの文献を参照してください。
**&color(#000080){Bonferroniの方法}; [#b8a7e65b]
ここで紹介する多重比較の方法の中では,最も有名なものであ...
&color(darkorchid){''Bonferroniの方法''};では,有意水準を...
比較したい平均値の数をmとし,すべての組み合わせについて...
例えば,比較したい平均値の数が3個(m=3)なら仮説の数...
この仮説の数で有意水準を割ります(α/k;有意水準を5%に...
この調整後の有意水準を適用することで,ファミリーワイズの...
ただし,よく知られている通り,この方法では検出力がかなり...
そこで,この欠点を改善したのが以下の方法です。
(ちなみに,ANOVA君では,Bonferroniの方法による多重比較は...
**&color(#000080){Holmの方法}; [#f10496c9]
Bonferroniの方法をステップダウン方式にすることで,検出力...
この方法は,&color(darkorchid){''SRB(Sequentially Reject...
手順は,以下の通りです。
+すべての比較について検定統計量(tなど)を計算し,p値を...
+p値の低い順に仮説を並べる(以下,カッコ内はm=4の場合...
+p値の最も小さい比較において,Bonferroniと同じ基準で検定...
+3.の検定が有意であった場合,検定する仮説の数が1つ減った...
+以下,同様にp値の小さい順に進み,1つずつ分母を減らして...
この方法を用いると,検出力はかなり向上します。
しかも,ファミリーワイズのタイプⅠエラー率は,やはり設定し...
しかし,次の方法を用いることで,さらに検出力を上げること...
**&color(#000080){Shafferの方法}; [#accf6195]
Shafferの方法は,Holmの方法をさらに改良したもので,&color...
手順は,Holmの方法とほとんど同じですが,調整に用いる分母...
Holmの方法では,ステップが進むにつれて1つずつ仮説の数を...
しかし,仮定の置きかたによっては,仮説の数はステップにつ...
例えば,m=4で,各平均をμ1,μ2,μ3,μ4と表すとします。
6個の帰無仮説は,μ1=μ2,μ1=μ3,μ1=μ4,μ2=μ3,μ2=μ4...
この中で,まず,μ3=μ4という仮説が棄却されたとします(μ3≠...
このとき,単純に見れば残りの仮説は5つです。
しかし,μ3≠μ4が成り立っているとしたら,論理的には,この後...
そうすると,論理的に同時に成り立ちうる仮説の数はもっと少...
Shafferの方法は,このような論理に基づいて,論理的に真であ...
このため,Holmの方法よりも検出力が高くなります。
ただし,この残りの仮説の数を正確に計算する方法は,複雑で...
そこで,Holland & Copenhaver(1987)は,各ステップごとの...
この表を使えば,簡単にShafferの方法を行うことができます。
表によった場合,若干検出力は下がりますが(任意のパターン...
(ANOVA君(version 3.2.0以降)は,Rasmussen(1993)のアル...
ただし,Holmの方法と違い,仮説間の論理的関係性を仮定して...
**&color(#000080){Holland-Copenhaverの方法}; [#c2bc4289]
&color(darkorchid){''Holland-Copenhaverの方法''};は,論文...
(ややこしいので,ANOVA君の出力では,この方法を使ったとき...
この方法では,有意水準を調整するときの式をα/kではなく,...
kの部分は,Shafferの方法と同じ,論理的関係の見地から見た...
この方法は,Sidakの不等式に基づいているため,反復測定デー...
永田・吉田(1997)は,以下のように述べています。
>「各群のデータが独立である通常の1元配置デザインにおいて...
さらに,この少し後の文章では,次のように述べています。
>「一方,各群のデータが相関をもっているような場合について...
反復測定データは,各群に相関があると想定されるデータです。
また,ここでいう章とは,「第6章 ボンフェローニ法と関連...
したがって,永田・吉田(1997)にしたがうならば,反復測定...
**&color(#000080){Bonferroniと改良版の方法のまとめ}; [#rb...
上の4つの方法のm=4の場合の各ステップの有意水準を並べ...
|COLOR(navy):BGCOLOR(lightgray):CENTER:''ステップ数''|COL...
|CENTER:1|CENTER:0.00833|CENTER:0.00833|CENTER:0.00833|CE...
|CENTER:2|CENTER:0.00833|CENTER:0.01000|CENTER:0.01667|CE...
|CENTER:3|CENTER:0.00833|CENTER:0.01250|CENTER:0.01667|CE...
|CENTER:4|CENTER:0.00833|CENTER:0.01667|CENTER:0.01667|CE...
|CENTER:5|CENTER:0.00833|CENTER:0.02500|CENTER:0.02500|CE...
|CENTER:6|CENTER:0.00833|CENTER:0.05000|CENTER:0.05000|CE...
BonferroniからHolm,Shafferと進むにつれて有意水準の値が全...
ただし,ShafferとHolland-Copenhaverの間までくると,有意水...
ちなみに,ステップ数(=考慮する仮説の数)が多くなるほど...
(ANOVA君では,「criteria」オプションを選択すると,各ステ...
また,Shafferの方法は,実はさらに検出力を高めることができ...
分散分析で主効果(または,単純主効果)が有意であった場合...
つまり,主効果が有意であったからには,論理的には,仮説間...
このことから,分散分析での有意性を条件とした場合には,Sha...
例えば,上の表では,ステップ1の「0.00833」をステップ2の...
ただし,主効果(単純主効果)が有意な場合にのみ多重比較を...
(ANOVA君では,「fs1」オプションを指定することで,この方...
この修正版のShafferの方法を用いると,面白いことに気づきま...
m=3の場合,もともと,Shafferの方法における残りの仮説の...
このとき,くだんの方法を用いると,ステップ1の基準をステ...
すると,m=3の場合,修正版のShafferの方法による有意水準...
したがって,実質的にLSD法を行っているのとほぼ同じことにな...
これでタイプⅠエラー率がコントロールできているというのは不...
おそらく,この場合には,LSD法を3水準の比較のときに主効果...
そのように考えると,この修正版のShafferの方法は,本当にぎ...
なお,このページで述べた手続きは,いずれも「すべての平均...
Bonferroniの方法(と改良版の方法)の使用は,このような場...
最初から検討したい仮説が決まっていれば,その数が比較した...
例えば,μ1,μ2,μ3があるのに対して,検討したい帰無仮説は...
Bonferroni及び関連する方法は,どちらかといえば,このよう...
(ANOVA君は,検討している要因に含まれるすべての水準間の差...
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Donoghue, J. R. (2004). Implementing Shaffer's multiple c...
広津千尋 (2003). 多重比較法と多重決定方式. 竹内啓・広津千...
Holland, B. S., & Copenhaver, M. D. (1987). An improved s...
永田靖・吉田道弘 (1997). 統計的多重比較法の基礎. サイエン...
入戸野宏 (2004). 心理生理学データの分散分析. 生理心理学と...
Rasmussen, J. L. (1993). Algorithm for Shaffer's multiple...
Shaffer, J. P. (1986). Modified sequentially rejective mu...
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